こんにちは。
今日は柚木麻子さんの小説『BUTTER』を読んだのでまとめてみました。
「BUTTER」は、2009年に首都圏で起きた男性3人の連続不審死事件をモチーフにした長編小説です。著者は、事件そのものよりも「あの事件を生んだこの社会背景」に踏み込んで、「生きづらさ」を感じている女性たちの複雑な内面を掘り下げ、光を当てることに重きを置いています。
あらすじ
結婚詐欺の末、男性3人を殺害したとされる容疑者・梶井真奈子についての物語です。
30代の女性記者・里佳は梶井への取材を重ねるうち、欲望と快楽に忠実な彼女の言動に翻弄されるようになっていきます。
この小説は、梶井真奈子という人物を通して、女性たちが感じる「生きづらさ」や社会的な問題を描いています。
感想
『BUTTER』は、柚木麻子さんの才能と創造力を改めて実感する作品です。
彼女の文章は独特で美しく、読む者を物語の世界に引き込みます。
特に主人公の感情の描写は見事であり、読者は彼女の心の奥深くに入り込んでいくような感覚を味わいます。
物語自体も非常に引き込まれるものであり、ページをめくる手が止まりませんでした。
主人公の成長や回復のプロセスは、読者に勇気と希望を与えてくれます。
料理の描写もとても素晴らしく、読書メーターに投稿された感想・レビューでも、
「食べ物の描写が色鮮やかでお腹が空きそうになった。」
「料理もしたくなる〜！」
「すごくこってりしたものが食べたくなる。シンプルにお腹が空く小説でした。色んな意味で。」
と、食べ物の描写が評価されています。
まとめ
『BUTTER』は、柚木麻子さんの才能を存分に発揮した作品です。
魅力的なキャラクター、繊細な描写、そして深いテーマが絶妙に組み合わさっており、読者を虜にすること間違いありません。
心に響く物語を求める方には、ぜひおすすめしたい一冊です。
この小説を通して、心の回復と再生の大切さを感じていただければ幸いです。
ぜひ、一度手に取ってみてください！
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